段冷房設備の計画
2014年8月27日
戸建を除き、中・高層の集合住宅とし、技術の水準(グレード)としては
・最低:法的に最低限必要とされる水準
・標準:一般的に必要とされる水準
・誘導:将来に必要とされる水準
の3段階で考える。これらのうち本書としては、今後の住宅の質的レベルの向上を主眼とすることから、標準または誘導水準とし、なるべく最新の情報を多く盛り込むことを心がけた。各章および項目では以下の事項を基本としている。
対象とする住宅
住宅の形態としては戸建てと集合住宅があり、それぞれの形態によって住宅設備に求められる性能も多様である。このようなことから本書を用いて、冷暖房設備を計画・設計する上では、対象とする住宅をある程度限定し、戸建てを除き中・高層階(20階程度)で標準的な戸建てを設定した。
対象範囲は、各戸計量・各戸タイプとし、主に各戸を共有部は省略している。また、設備の形態としては建物に固定または一体化されるシステムエアコンで、人が自由に移動できる電気ストーブや石油ファンヒータなどは除いている。
建物の条件
住宅の温熱環境に関わる自然環境因子としては、場所でみると気象・地理・立地条件などがある。一方、建物でみると建築プラン、構造・工法・断熱方法及び室内の温度基準などに大きく左右され、どの程度の冷暖房負荷があるかを算定しなければシステムや機器の選定ができない。これから、標準プランに順次冷暖房のふけ計算の手順を示している。新省エネルギー基準では、全国を6地域に区分して、建物としての要求性能の基準を提示している。本書では、冷暖房負荷を図る条件として最適と考え、この基準をものに計算を進め、日本の代表的な地域での算定結果を示した。また、世界の温熱環境の基準も参考に示している。
段冷房設備の計画
段冷房設備の計画にあたっては、エアコン基本構想、基本計画、実施設計と、各段階に応じて作業を進める例も多いが、本書では、より作業を簡明にするため、諸条件の整理と目標設定の2段階とし、具体的な設計へ進む手順とした。
詳細には計画手順に従い、具体的に検討することが必要な項目や注意事項を示している。また、標準な暖房方式例に従い、それぞれの特性を解説し、実際に設計する場合への足がかりとしている。










