1-3電気設備にかかわる人々

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2014年3月16日

建物や施設の電気設備には、たくさんの人々がかかわっています。例えば、新しいビルを建設する際には、ビル内の電気設備を計画する設計技術者が関わります。電気設備の設計技術者は、建物の設計を専業とする設計事務所や、建設工事一式を請け負う総合建設会社(ゼネコン)、電気工事だけを請け負う電気工事会社、電気設備の設計を専門に手がける設備設計事務所なんどに所属しています。

設計技術者は、建物や使節の用途や規模に応じて、受変電設備の仕様を決めたり、外部からの引き込みルートや建物内の配線ルートを決めたり、室内の照明器具を選んだり、スイッチの場所を決めたりします。大規模な建物や特殊な用途の施設では、電気設備も複雑になり技術的にも高度なものになりますから、十分な知識、経験、ノウハウがなければ設計できません。

建物や施設の電気設備を工事するのが電気工事会社です。ビルの建設工事の現場で、配線や器具を取り付ける作業にあたるのが電工と呼ばれる職人さんです。職人の作業を監督するのが電気工事会社の現場代理人や主任技術者と呼ばれる責任者です。現場代理人や主任技術者というのは建設業法で定められている工事現場の責任者の事で、一言で言えば、現場代理人とは工事現場における工事会社の代表者で、主任技術者とは技術面の管理者です。現場代理人と主任技術者を一人で兼務していることもあります。

建物や施設の電気設備を維持管理する際に監督者となるのが電気主任技術者です。電気主任技術者は電気事業法で定められている資格で、前出の建設業法で定められている主任技術者とは別物です。

キュービクル(高圧受変電設備)がある建物や施設では、電気設備の維持管理のために電気主任技術者を選任する必要があります。選任された電気主任技術者は、キュービクルの定期点検などをおこないます。一定規模以上の建物や施設では、電気工事の際も、電気主任技術者が監督しなければなりません。

例えば、企業が持つビルや工場などでは、その企業の従業員の中で電気主任技術者の資格を持つ者を電気主任技術者として選任することになります。

資格を持つ従業員がいない場合は、外部の電気主任技術者に業務を委託することになります。外部に委託する場合、個人で開業している電気主任技術者に委託するケースのほかに、電気主任技術者の業務を委託する機関である電気保安協会に委託するケースがあります。

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