高気密高断熱住宅の冷房のエネルギー
2014年8月23日
高気密高断熱住宅の冷房のエネルギー
近頃「高気密高断熱住宅」という住宅の宣伝を見かけるようになりました。高気密とは家の外と内とのすき間が少ないことを、高断熱とは壁等を通して家の外と内とを伝わる熱が少ないことを表しています。たとえば、冬に部屋を暖房することを考えると、隙間風だらけの上に比べ、すき間風が少ない家は暖房しやすくなると思いますし、部屋の熱が外に逃げない住宅の方が逃げやすい住宅より少ないエネルギーで暖房できるような気がします。
最近では次世代省エネ基準と呼ばれる基準ができ、この基準を満たす高気密高断熱住宅の建築を促すためにいろいろな取り組みが行われています。
ただ従来の住宅に比べて、次世代省エネ基準の高気密高断熱住宅の冷暖房に使うエネルギーが必ずしも少なくなるということではありません。高気密高断熱住宅では家全体を冷暖房することが多いのですが、銃らの家の場合には、たとえば居間だけなど、限られた部屋を冷暖房する場合が多く見受けられます。またコタツ等を使い足元だけを暖め、その他は厚着をすることで寒さに対応している場合もあります。このような場合、従来の住宅に比べ、高気密高断熱住宅の方がエネルギーをたくさん使う場合もあります。
たとえば、家の中の一部の部屋だけを暖房している場合には、暖房している部屋としてない部屋で温度の差がついてしまいます。従来の住宅で廊下やトイレまで暖房している家は少ないと思います。暖かい所から寒い所に急に出ると、血圧が急激に上がることがあるため、とくにお年寄りには大変危険です。エネルギーの面では廊下やトイレ、洗面所等あまり私用しない所の暖房を使わないことは省エネにつながりますが、それが原因で急激に血圧が上がり、倒れることは望ましくありません。また湿度の面で考えると暖房している部屋で湿度が程よくても、暖房してない部屋では温度が低いため壁や押し入れで結露する場合があります。建物自体が腐ったり、カビが生えたりする場合があるので、結露の面からは家の中を部分的に暖房することは望ましくありません。
次世代省エネ基準よりも、さらに気密化・断熱化を進めた住宅にR2000住宅と呼ばれる住宅がありますが、このような住宅の場合、普通の家の居間に使うくらいのエアコンで家全体を冷暖房できる場合もあるそうです。部屋の中の温度の差がつきにくいため、温度差によって血圧が急に上がる心配や結露の心配も少なくなるうえ、省エネにもなるようなので、今後R2000住宅のような家がますます増えることを望んでいます。











