除湿の効率
2014年9月7日
除湿の効率
冷房の場合には、同じ電気の量で部屋からたくさんの熱を取り除き、外に追い出すことができるものを効率の良いものとしています。このように、部屋から取り除いた熱エネルギー量を、熱を取り除く際に使用した電気エネルギー量で割った値を効率と呼びます。
では除湿の場合はどうでしょうか。除湿の効率については冷房の時のようにはっきりと決まっているわけではありません。エアコン冷房の場合と同じように考えると、同じ電気の量でより多くの水分を部屋の空気の中から取り除くことができるものを効率が良いと呼ぶことになります。
実際には除湿機で取り除いた水分の量を、そのために使ったエネルギーの量で割った値を効率として使うことがあります。あるいは、取り除いた水分の量を蒸発させるのに必要な熱エネルギーの量を、除湿のために使ったエネルギーの量で割った値を効率とする場合もあります。前者の場合には、水の量をエネルギーの量で割った値が効率ということになりますが、冷房と同じような感覚で効率を現すことができます。なお後者の効率を使った場合、一般的に再熱除湿の効率は1~1.5程度、デシカント除湿では0.5程度になります。ただこれはおおよその値であり、条件によって大きく変化します。
冷房より消費電力が大きくなるもう一つの理由
先ほど、冷房運転と再熱除湿運転の効率が違う最大の原因は、「室内機と室外機の熱交換器の温度差が違い、冷房運転ではその差が小さいのに比べ、除湿運転ではその差が大きく、したがって室内機から室外機へ熱を持ち上げて追い出す際に必要なエネルギーの量が再熱除湿の場合の方が大きいため。」と説明しましたが、さらにもう一つの原因があります。
冷房では熱交換器を冷やし始めると、エアコンに入ってきた空気をただちに冷やすので、この時点から部屋の冷房を行うことができます。一方除湿の場合には、熱交換器の温度を下げて空気を冷やし始めても、空気がある程度の温度になるまでは全く除湿されません。水分が空気中にいられなくなる温度まで冷やされて、初めて除湿が行われるようになります。そのため、その温度に冷やされるまでは、電気を無駄に使っていることになります。
梅雨時や真夏でも湿度が高いときなどは、空気の中に水蒸気が多く含まれているので、比較的高い温度でも空気中の水蒸気が空気中にいられなくなり、水として出てくるようになります。このため、熱交換器の温度を低くし始めると比較的簡単に除湿できますが、夏でも湿度が低いときには、その逆にもともと空気中の水蒸気の量が少ないため、かなり空気の温度を下げないと除湿され始めません。部屋の湿度が低いときほど除湿するために無駄にエネルギーを使うことになるので、注意が必要です。











