透過負荷の求め方
2014年10月7日
透過負荷の求め方
日射には太陽の光が直接壁などにあたる直達日射と、大気中の微粒子によって拡散し、
空全体から当たる天空日射がある。特に直達日射の有無によって部屋のエアコン冷房負荷は大きく左右され、直達日射が当たらない北側窓や、ひさし付き窓などでも天空日射による透過負荷がある。直達日射と天空日射を足した全天日射のうち、ガラス窓を透過する成分と吸収する成分を加えたもの、つまりガラスで反射する以外の日射が、透過負荷の計算に必要な日射熱取得になる。
透過負荷=ガラス窓の面積×日射遮へい係数×日射熱取得
すきま風、外気負荷の求め方
すきま風や外気負荷を求める方法は暖房負荷計算と同じで、計算時刻の外気温度、絶対湿度を調べて算出式に代入して求める。
内部発熱の求め方
冷房は暖房と異なり、室内にあるすべての発熱量を冷房負荷として加算しなければならない。内部発熱は、人体、機器、照明に分類され、各々に顕熱負荷があり、人体、機器については発汗、湯気などの潜熱負荷もあることを忘れてはならない
暖冷房負荷の計算方法
具体的な負荷計算を行う前に、いくつかある暖冷房負荷の求め方について解説する。
手計算で行う場合、最も一般的に行う方法が最大負荷計算法である。この方法はこれまで解説したように、建物の断面構造や気密度を図面から読み取り、熱通過率、日射遮へい係数といった建物の熱的境界値を求め、特定時刻のエアコン温度差や日射量などを掛け合わせて負荷を算出するやり方である。この方法では、室内外が熱的に安定した状態での計算結果を得ることができる。
一方、電算機を使った場合も基本式は最大負荷計算法と同じであるが、汎用ソフトの種類や条件設定によって結果が幾分異なってくることに注意しなければならない。この方法では、室内外の周期的な条件変化を随時計算するため、手計算に比べ、より現実に近い結果を得ることができる。また、特定時刻だけでなく日積算および年間の暖冷房負荷を求めることができるため、建物のエネルギー評価も可能になる。
この他に簡易負荷計算法があり、住宅の場合では、他の用途の建物に比べ暖冷房対象室の容積が小さく、負荷が予測しやすいため、この方法による場合が比較的多い。
簡易負荷計算法とは、空気調和・衛生工学会規格HASS112に示された計算方法で、建夫の用途ごとに単位面積当たり(単位はW/㎡)の負荷が求められている。この方法は、暖冷房負荷を大まかに推定する場合や最大負荷計算法で求められた結果をチェックする場合、さらには建物のエアコン暖冷房にかかわる省エネルギー性能に概略評価の計算に有効である。
これらの方法にはそれぞれ長所、短所があるので、計算精度や計算に費やせる時間などを考慮に入れて使い分けなければならない。











