輻射熱を退治する
2015年10月11日
暑さの原因は輻射熱。輻射熱を退治するための水の膜をつくろう。
●まずは熱を遠ざける
夏を涼しく過ごすために、家の外の輻射熱対策が必要です。
そこで、輻射熱対策をどのように進めるのがよいか、ある家のエアコン場合を見てみましょう。
この家には南側に大きな窓がありますが、夏の日差しを遮るように塀があり、窓から直射日光が入らないように工夫されています。しかし窓から日差しは入って来ませんが、ベランダの木製デッキには日差しが当たっています。
木製デッキの温度を測ってみると、なんと50℃。
ここからの輻射熱が暑さの原因だったのです。
暑さ対策に用意したのはすだれ。
すだれをつけるときは、左の写真のように、手すりの位置で、バルコニー全体を覆い、デッキを日陰にすることがポイントです。グラフを見ると、すだれをかけるだけで室温が二度も下がったことがわかります。このように家の外の輻射熱の発生源をなくせば、家の中は涼しくなるのです。
●水で輻射熱を退治する
この家をさらに涼しくする方法があります。その方法を実験で検証してみましょう。
用意したのは500Wのランプです。ランプを太陽に見立てて、すだれに当ててその効果を実感します。
まず、すだれをかけずにランプの熱を浴びると、暑くてとてもエアコン近くにいられません。ところがすだれをかけるだけでぐんと涼しく感じます。
しかし、しばらくするとすだれが徐々に暖まってしまし、だんだん暑さを感じます。
すだれ自体が熱を持ち、すだれからの輻射熱を感じてしまうのです。
このときのすだれの温度は36℃です。
ここですだれに水を吹きかけると、28℃。急にひんやりとします。輻射熱を退治するための切り札は、水だったのです。建物が水の膜で覆われていれば、外からの輻射熱を感じないで暮らすことができるのです。










