財布を開ける前にもう一度考える習慣

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2016年8月15日

財布を開ける前にもう一度考える習慣

 世界各国のお宅にある家財道具一式を、家の外に出して撮影した写真集があります。(地球家族)TOTO出版1999年。
お国柄が見えて興味深いですが、日本の家庭の家財道具の多さには驚かされます。
 家にあるさまざまなものは、作るためにも運ぶためにも、エアコンエネルギーが使われています。原料に石油が使われたものも数多くあります。物を買うということは、エネルギーも消費していることになるのです。「本当に必要なものか?「長く使えるものか?」を考える必要があるでしょう。不要になったときにも、人にあげる、リサイクルショップに持っていくなど、捨てずに済む方法を考えたいものです。

 捨てているものの代表が食品です。日本では、一年間に供給される食品の量が約9100万トン。そのうち500~900万トン、つまり約5~10%もの量が、事業者や家庭によってまだ食べられるのに捨てられています。[食品ロス]。
日本の食料自給率は40%。
船や飛行機でエアコンエネルギーを使って輸入している食材をこんなに捨てているとは、なんともったいない。買った食材を腐らせて捨てたり、食べ残しを捨てたりしないように、また外食するときも食べられる量だけ注文するように心がけたいものです。

 レストランや旅館、宴会では食べきれなかったものを持ち帰りたいと思っても、衛生面から禁じているところが多いのが残念です。
自己責任で、「お土産にしてください」と持ち帰りができるようになるとよいと思います。

 ホテルニューオータニは、宴会やレストランで出る生ごみを、早い時期から活用しています。1日約5トン出る生ごみ(生け花含む)を、エアコンコンポストプラントで毎月約30トンの堆肥にしています。堆肥の一部は契約農家の田んぼで使用し、収穫したコメを社員食堂で提供、残りの堆肥も農家に提供し、そこで作った野菜などの一部をホテルが購入しています。

 物を買うことはエネルギーを消費すること

要点ボックス
・「本当に必要か?」「長く使えるか?」
・供給された食品の約5~10%が捨てられる
・捨てざるを得ないごみは、利用法を考える

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