設計の実例とシステム・機器

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2014年8月28日

設計の実例とシステム・機器
 冷暖房設備は、エネルギー源・規模・システム・機器などで分類した場合、大変多くの種類がある。現場の集合住宅では、電気やガスをエネルギー源とし、冷媒を使ったルームエアコンや、温水を使った放射床暖房が多く採用されている。これから、一般的に採用されているエネルギー源や機器を採用した設備設計の実例とそれぞれの特性を、参考例として示している。

施工と維持管理
 段冷房方式を、日々正常に稼働させるには施工と日常の維持管理が重要となる。これから各方式別に施工や管理について重要と思われる項目を説明している。もちろん最適に施工されたシステムでも住居者が使用法を誤り不適切な運転がなされてしまう例も多くみられることから、使用者に対する十分な説明と、日常行える簡単なエアコン保守点検も重要であることを示している。

住宅における段冷房設備の特色と主要機器

 住宅の段冷房設備は、他の建物、例えば事務所建物や公共施設などの空気調和設備と比較して、次の違いがある。

・人が24時間生活し、使用する空間である。
・年齢や性別により生活行動が大きく異なる。
・外部の自然環境が室内環境に密接に影響する。
・段冷房設備と換気設備がシステムとして一体化していない例が多い。

 このような特徴がある住宅において、これまでどのような段冷房機器が使われてきたか、耐久消費財の普及率からみたものがある。ルームエアコンの本格的普及は3C(自動車、クーラ、カラーテレビ)の時代と呼ばれた1967年(昭和42年)頃から始まり、1997年(平成9年)では全世帯平均で80%の普及率となっている。それに対し、石油ストーブは1979年(昭和54年)の92%がピークでその後減少に転じ、近年では65%を下まわっている。日本における暖房設備は、石油ストーブによる暖房からファンヒータや電気カーペットなどに、冷房設備は、冷房専用のルームエアコンから段冷房が一台で行えるルームエアコンに移り変わっていく傾向であることが読み取れる。これらの傾向は、今後段冷房設備に対し、住居者の好みに応じて、より一層便利で安全・快適で自由な運転が可能であるシステムが求められていることを示している。

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