空調のオン・オフ、必要な時間と温度

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2016年7月18日

空調のオン・オフ、必要な時間と温度

「2、必要のないときに使わない」は、空調から考えてみます。オフィスでは、業務時間中は適温になるよう、空調の始動・停止時刻を設定して、毎日快適な温度が保たれています。ところが、必要以上に始動時刻が早かったり停止時刻が遅かったりすることがあります。

 例えば1日12時間運転していたのを、始動時刻を30分遅く、停止時刻を30分早くすれば、空調設備の稼働時間は12分の11になります。1年中同じ始動時刻にする必要もありません。
春は夏よりも、設定温度になるまでの時間が短くて済むからです。

 部署によって、始動・停止時刻を変えても良いのです。ある企業ではビルの1階がショールーム、その他の階が業務スペースになっていて、以前は、全フロアで社員の業務時間開始時刻にあわせていっせいに空調が起動されていました。ショールームのオープンは10時なのに、それよりかなり前に涼しい状態になっていたわけです。
これを見直すことで省エネを測ることができました。

 家庭でも、機器をオフにするタイミングを、外出・就寝の直前ではなく、15分前、20分前にして、使用時間を短縮できます。
冷暖房エアコンをした部屋の温度は、機器をオフにしても急には変わりません。

 ところで、エアコンのこまめなオン・オフは、省エネの観点から有効でしょうか。エアコンは、インバータ制御によって、立ち上げの時にモータの回転数を上げて一気に冷やし(暖め)、温度が設定温度に達してからはモータをゆっくり回転させ、設定温度をキープしています。つまり、立ち上げの時に電力を多く使うわけです。ですからお風呂に入っている間や30分程度の外出であればオフにせず、その代り、冷房の場合は設定温度を1,2度上げて(暖房の場合は下げて)おき、戻ったら元の温度に戻す方法がおすすめです。

設定をもう一度考え直すと思わぬところで省エネが可能

要点ボックス
・季節や気温・状況で設定を変える
・出かける準備をしながらオフにする
・エアコンは立ち上げにエネルギーを使う

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