熱源機の選定

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2014年11月7日

熱源機の選定
 熱源機の選定は、放熱量と配管ロス、床下ロスを見込み、熱源機を選定する。配管の熱損失を1m当たり20Wとすると、事例の延長約7mより、配管ロスは140Wであり、床下への放熱ロスは約900Wとなる。必要な暖房熱量は、1629+140+900=2669Wとなる。

 したがって、この場合熱源機は約3000W程度の暖房能力の物を選定する。
さらに、キッチンや風呂などへの給湯も考慮し、生活パターンとしての同時使用率も加味して、熱源機を選定することが必要である。

暖冷房設備・・・シングル型ルームエアコンとマルチ型ルームエアコン方式

この事例は、暖冷房設備としてシングル型ルームエアコンおよびマルチ型ルームエアコンを設置する。居間・食堂を中心として左側の和室および吹き抜け側の洋室は、それぞれシングル型ルームエアコンとした場合であり、集合住宅に最も採用されることの多い機器の設備事例が本例である。
 居間・食堂は、冷房能力が4kWの天井ビルトイン型ルームエアコン1台でもよいが、縦長部屋のため、暖冷房温度分布向上を図る目的で、事例での設置機種は冷房能力2.2kWの天井ビルトイン型ルームエアコンの2台設置とした。このように、居間・食堂の窓側への天井ビルトイン型ルームエアコンの2台設置は、夏季の日射による暖気や冬季の低温外気に冷気を防ぎ(暖放射・冷放射など)、部屋の暖冷房効果を上げる働きをする。
居間上部に設置の天井ビルトイン型ルームエアコンは、出入り口の近傍に設置することにより、人の出入りによる暖冷房の漏れをすばやく解消するなどの効果がある。

 左側の洋室は、2.2kWの壁掛け型ルームエアコンとし、同様の暖冷房効果を高める目的で、窓際に設置している。また、部屋が縦長の場合のルームエアコンの設置は、温度分布、気流分布(ルームエアコンからの暖冷房吹き出し風)などの効果を上げるため、長手方向に向けて設置するのが、効果を上げる設置方法である。
 いかに示した(A・2)、(B・1)、(B・2)の各事例も同様な設置の考え方とした。
 居間・食堂の天井ビルトイン型ルームエアコンの2台および洋室2室の壁掛けを1台の室外機で暖冷房する。4室マルチ型ルームエアコンとした方式であり、室外機はバルコニーの袖壁付け付近に設置し、シングル型ルームエアコンの室外機4台の設置より室外機の台数を低減し、バルコニー有効活用や室外機の維持管理、点検などを容易にした。

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