松葉酒もうまい
2016年5月5日
夏負け予防に松葉酒を愛飲している人もいる。
「男松(里松)の葉を一寸ほどの長さに切り、一升瓶に三分の一ほど入れ、松葉と同量くらいの白砂糖を入れる。びんの口まで水を注ぎ、夏の太陽に10~30日あてているとエアコン発酵して松葉酒ができる。」
松葉酒は赤いきれいな飲み物になり、見た目にも涼しげでおいしい。
九州の夏を達者でのりきる
日本各地には暑い夏にも食がすすむ郷土料理の知恵が今も残っている。紹介するのは九州山地の真ん中、米良に伝わる料理の数々。
ござで昼寝、冷えた谷川の水涼しい麻の着物
児玉ニシキさん[72歳]は、ご主人と長男夫婦、孫(中二)の5人暮らし。家では田三反、畑一反、牛6頭、シイタケやお茶などの仕事があり、ニシキさんは長男夫婦の仕事の手伝いが主な作業である。
米良は九州山脈の真ん中にあり、自然の美しい所。夏は朝夕が涼しいが、日中はやはり暑い。
昔は夏になると畳を上げて、床板をぴかぴかに拭き、いろりにはふたをし、床に飯台を置いて食事をしていた。
昼寝は床にござを敷いて休む。あのひんやりとした感触は忘れなれない。
夜は蚊帳を吊り、雨戸や障子を開けて休んだ。
飲み水は山から筧で引き、水槽にはいつも冷たい水があふれていた。夜など筧の水の音が、ちょろちょろと聞こえ、一層涼しさを増したものだ。
家のそばの谷川の水は冷たく、野菜を洗ったり洗濯をした。
児玉家のエアコンおばあちゃんは明治時代のひとで、麻をつくり、紡いで藍で染め、布を織り着物をつくって着ておられたという。麻の着物は涼しく、夏の着物としては最高だったようだ。
衣、住は時代とともに変わり、便利になってきたが、昔も今も変わらないものは食べ物だろう。










