暖冷房設備の熱負荷
2014年10月11日
暖冷房設備の熱負荷
基本的な考え方
電算機を使った負荷計算も手計算による最大負荷計算と同じ手順をふむことになる。ここでの計算は、パソコンで実行可能な住宅の負荷計算用に開発された熱負荷計算汎用プログラム「SMASH」を用いている。
建物条件
構成:鉄筋コンクリート造 7階6連住戸
地域:省エネルギー基準で分類されている6地域からの以下の都市を例に計算する。
札幌、秋田、新潟、東京、鹿児島、那覇
建物外皮の断熱性:省エネルギー基準に示されている断熱材厚さから建物外皮を計算する。断熱材の種類にはグラスウール、ロックウール、発泡ポリスチレン、硬質ウレタンフォーム、などがあるが、ここでの計算は硬質発泡ウレタンを選定した。各地域の断熱の厚さとエアコンモデル住戸の建物外皮の熱通過率はそれぞれである。
室内条件
計算を実行するにあたり、室内の諸条件を住戸内での生活様式などを想定して設定した。この設定は計算に使用した汎用プログラムのデフォルト値(初期設定値)である。
パソコンによる熱負荷計算の結果を地域別、部屋別に示す。
これらを見比べることによって、同じ部屋での地域的な違いや、部屋の位置による違いを読み取ることができる。
この結果と最大負荷計算法や簡易計算法とを比べると、入力条件などが異なることがあるため、大きな差が出ることもあるので注意が必要である。
結果から住宅の新省エネルギー基準(後述)にそって断熱などを行うことにより、エアコン最大暖冷房負荷、年間熱負荷(暖冷房時期が異なるため若干の違いがみられる)は全国的にほぼ同等の熱負荷となり、寒冷地では暖房、その他の地域では冷房にかかるエネルギーが節約でき、省エネルギー効果の高いことが分かる。暖冷房設備計画を行う上では、断熱仕様が熱負荷を大きく左右するとも言えるため、法的な強制力はないが住宅の新省エネルギー基準を尊守して行うことが望ましく、意匠設計との打ち合わせも重要となる。










