暖冷房機器の種類選定

2014年11月5日

暖冷房機器の種類選定
機種選定について触れる前に、私たちの家庭に送られてくる電気を考えて見ると、単相100Vおよび単相200Vの交流電源(三相200Vの使用も若干あるが)であり、周波数が50Hzと60Hzとがある。わが国では、静岡県富士川から新潟県糸魚川あたりを境にして、東側は50Hz、西側は60Hzの地域になっている。機種選定時においては、設置場所の周波数により機器の暖冷房能力値が異なるので、注意することが肝要である。しかし、インバータ型ルームエアコン等の暖冷房機器は、周波数に関係なく同一の暖冷房能力を発揮するのでこの心配はない。
 四例(ルームエアコン方式やダクト式セントラル方式など)の機種選定は、現在販売されている一般的な機器を対象に、表6・4および表5・6にて計算した冷房負荷を基準に選定した。
暖房については、冷房負荷から機種を選定すれば、上記暖房負荷は満足できる能力が得られる。
ルームエアコン
暖冷房負荷計算と同様に、一般・集合住宅の場合と、高気密・集合住宅の場合における機種選定を行う。
一般・集合住宅設備の機種選定
 負荷計算からルームエアコンの定格冷房能力を選定
部屋の面積から計算した暖冷房負荷をもとに、各社のカタログや仕様書からルームエアコンの機種選定を行うと、表6・5となる。

 選定した機種能力によりルームエアコンの形態を選定
設置する部屋のインテリア性や暖冷房効果などを考慮し、ルームエアコンの形態(壁掛け型、床置き型、天井などに隠ぺいするビルトイン型など)を選定する。
 住戸の電源容量からルームエアコンの電源仕様を選定
住戸のブレーカー容量や使いやすさを考慮し、単相100Vまたは単相200Vのいずれにするかを決める。

 機種の決定
暖冷房能力と形態および電源仕様から、ルームエアコンの機種を決定する。
以上が機種選定の手順であるが、表6・6より選定した機種の冷房能力が、計算した冷房負荷より大きい理由は、JIS規格で規定された能力ランクにそって各メーカーがルームエアコンを製造・販売していることによる。さらに( )内の選定機種は、メーカーによって、あるいは形態(壁掛け型など)によっては販売されていない場合がある。
 ルームエアコンの形態(壁掛け型やビルトイン型など)やシングル型ルームエアコン、マルチ型ルームエアコンの方式などについては、集合住宅を建築する施主や設計者が建物の躯体構造や住戸の間取り、暖冷房効果、インテリア性などの面から選定する場合が多い。

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