引き戸がいい

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2016年2月21日

 使わないときは、壁の中に引きこんだり、外したり。引き戸は、ワンルームとして、あるいは独立した部屋として使え、暮らしの変化に柔軟に対応し、狭い日本の住宅事情にもピタリときます。間は仕切った状態で、少しあけて室内に通風を確保できます。
引き戸で空間をしきることは、言い換えれば、建具のみで空間を作り出すようなもの。

用途に合わせて建具のデザインを工夫すれば楽しい空間ができます。
 綱戸代わりに、メッシュ状の麻布を建具に組み込み、スクリーンと綱戸のかわりにしたり、透明ガラスや不透明ガラスの建具を組み合わせたり、バリエーションはさまざま。引き戸の「向こう」と「こっち側」の関係をデザインすることはその家の生活を組み立てることでもあるのでしょう。

 簾の作法

 夏の季語でもある簾。夏の夜、簾を下ろしていると、簾の動きで風の流れがよくわかります。
 簾の使い方はさまざま。日射遮光しつつ、通風がほしいとき、視線を遮りたいとき、落下防止を兼ねてバルコニーの手摺り下に使う、室内空間を穏やかに仕切る、建具にはめ込んで
簀戸にするなど。

 我が家で葦の太い茎を使った葦簀は、大きな開口の掃き出し窓用に斜めかけで使っています。
下町の果物屋さんや八百屋さんで見かける、あの風景です。

土間の効用

 京都の町屋。表口から裏口へ通りぬけられるエアコン生活の中心にあった「通り土間」は、通風のルートでもありました。熱容量の高い土間は、日を遮っていれば日中も温度が上がりません。
そして通風によって土間に蓄冷していたのです。

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