建物や施設における電気設備とは

2014年3月7日

みなさんは、「電気設備」と言う言葉からどんなものをイメージするでしょうか。家の中で使う家電製品を思い浮かべる人もいるでしょう。どこかの工場にあるような、電機で動く生産機械をイメージする人もいるでしょう。
しかし残念ながら、家電製品や生産機械は本書で取り上げる「電気設備」には該当しません。取り上げる「電気設備」とは、建物や施設の中のさまざまな場所に電気を送り届ける為の設備や、建物に付随して使われる照明器具や防災設備などを指します。建物や施設の中のインフラ設備の一部として機能するのが本書で取り上げる「電機設備」なのです。

建物を人間の身体に例えるなら、建物の構造体であるコンクリートの柱や壁、床などは骨格で、壁紙やカーペットなどは皮膚、エアコンなどの空調設備は呼吸器系に相当すると考えられるでしょう。
では、電気は何に相当するでしょうか。電気はさまざまな機械や装置を動かす為のエネルギーとして使われていますから、身体で言えば、さまざまな臓器や筋肉を動かすために循環する血液のようなものだと考えられます。
また電気はさまざまな信号や情報を伝える為にも使われています。身体で言えば神経のような働きです。

つまり人間の身体で言えば、血液循環や神経系にかかわる臓器や器官に相当するのが「電気設備」なのです。

例えば人間の身体の中で全身に血液を送り出す働きをしているのは心臓です。心臓から送り出された血液は、全身に張り巡らされた血管を通ってからだの隅々まで行き渡ります。建物内で使われる電気を送り出す働きをしているのは変電設備です。変電設備から送り出された電気は、建物内に張り巡らされた電線を通って様々な場所に送り届けられます。建物の心臓に相当するのが変電設備で、血管に相当するのが電線なのです。

縁の下の力持ち、それが電気設備

心臓や血管ん、脳や脊髄などは、人間の身体にとってとても大事なものですが、普段の生活の中では目にする事はまずありませんし、その存在を意識する事も少ないものです。
電気設備も同じです。建物の中で、一般の人は立ち入り禁止になっている地下や屋上、天井裏などにひっそりと置かれていて、人知れず大切な機能を果たしているのです。言うなれば縁の下の力持ち、それが電気設備なのです。

普段はあまり目に触れることもなく、意識される事も少ない電気設備が、どんな所に、どんなふうに置かれていて、どんな役割を果たしているのか、これから少しずつ見ていきましょう。

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