室内温度基準
2014年10月5日
室内温度基準
住宅では温度基準を1つに絞り込むことは、個人のライフスタイル、年齢、男女間の差などの諸要因により非常に困難である。最近では快適性を考慮した予測平均申告(PMV)による評価手法を取り入れた新たな設計目エアコン標値が検討されているが、住宅は業務用建物に比べ、暖冷房設備に要求される条件が大幅に異なり、その特殊性により設計目標値だけを決めればよいというものではない。
以上から、住宅におけるエアコン室内温度基準は室内環境推奨値として位置付けるのが最良である。具体的には、快適性を考慮した制御を目的とした温度範囲と、負担算出を目的とした設計目標値としての室内設計温度に分けて設定する。さらに、健常者、高齢者、身障者にも配慮が必要であるが、この場合、暖冷房設備システム整合が必要である。室内温度推奨値を示すが、温度範囲は、暖冷房設計条件の温度であり、生活行為との関係により設定することが望ましい。また、乳幼児や高齢者に配慮して、室間の極端な温度差、住宅内全体の換気に注意を払う必要がある。
各国の熱環境基準
空調設備のエアコン設計に必要な室内温湿度の目標値の標準化の在り方は、先進諸国の間においてもほとんど統一されておらず、規格の位置づけも一定していない。具体的な数値があっても、その裏付けとなる研究資料の不明なものが多く、わが国も例外ではない。
アメリカ 建築の規格(全国建築法)、一律70F(21℃)を維持できる暖房を備える。
空調の規格(人の生活空間に対する温熱環境条件)、熱的に許容できる作用温度としてclo値別に最適作用温度(室温推奨湿度50%)を設定
イギリス 空調の規格(建築物の機械換気および空気調和のための技術基準)用途区分による暖房機の合成温度の設計推奨値21℃を設定
身障者を配慮した住宅設計の技術基準
高齢者のための設計に対する人体計測学および人間工学の画からの勧告
ドイツ 暖房計算の規格(建築物の熱負荷のための基準)、住宅の標準室温として20℃を設定
重度の障碍者のための住宅設計のための基礎事項、居室の暖房温度を24℃に設定
フランス 暖房計算の規格(構造物の壁体の熱的性質、建築物の基本的熱損失および住区と住宅の他の部分のG値を計算する基準)
EC委員会 建築の規格(建築準則)、浴室以外の暖房室温の最大値を19℃に設定
スウェーデン建築の規格(建築室内機構)住宅の作用温度の下限を18℃に設定
ノルウェー 暖房計算の規格(暖熱:集中暖房と換気に対する建築物の所要エネルギーと所要効果の計算方法)、住宅は20~22℃に設定











