定格条件が最も効率が良いのではありませんか

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2014年9月25日

定格条件が最も効率が良いのではありませんか

 ここでは電気や機械に詳しい方のために、ちょっと専門的な話をします。とくに電気や機械に詳しい方の中には、モーターの効率が最も良いものが定格条件のはずなのに、何でそれより少ない回転数のときに効率が良くなるのかなと思われているかもしれません。

 一般に機械や電気部品には定格というのがあり、普通は定格条件が最も効率が良いように機械や電気部品は作られています。

 エアコンの場合も確かに「モーターの効率」ということを考えると定格の回転数のときが最もよくなります。ただしエアコンはヒートポンプで、その温度差が小さいほど効率が良くなることもあわせて考える必要があります。エアコンの冷房運転の際、モーターが定格の回転数やそれ以上の速さで回る場合もありますが、これは一気に多くの熱を部屋から外に追い出さないといけない場合です。たとえばスイッチを入れてから部屋の空気の温度が設定温度になるまで等、非常にたくさんの熱を外に吐き出さないといけない場合くらいです。それ以外の時には部屋から取り除かなければならない熱の量が少なくなるので、定格より低い回転数でモーターの回転数を小さくすると、室内機と室外機の熱交換器の温度の差が小さくなるので、ヒートポンプとしては効率が良くなります。

 「モーターの効率」だけを考えた場合には、回転数が定格より少なくなるため「モーターの効率」は悪くなりますが、それ以上に温度差が小さくなることで「エアコンの効率」が良くなります。このようにインバータを使って圧縮機のモーターの回転数を抑えることで効率がよくなります。

同じエネルギーの量でも電気とは熱は違うのですか

 電気は大変便利なエネルギーです。テレビやパソコン、DVDプレーやなども電気がなければ動かすことができません。

 火力発電所や原子力発電所では熱を電気に変えています。この際にすべての熱を電気に変えることはできません。ただ逆に電気の場合にはすべてを熱に変えることができます。さらにヒートポンプを使うと電気のエネルギーよりたくさんの熱を周りから吸い込み、必要な部分に吐き出させることができます。熱もエネルギー、電気もエネルギーですが実はエネルギーの質が違います。

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