効用を適切にするための4か条

2016年7月7日

効用を適切にするための4か条

温度の高すぎ・低すぎいかに防ぐか?

「1、必要以上の効用を得ない」ものとしてまず考えたいのが、温度の高すぎ・低すぎです。
仕事で訪れた東南アジアの国々では、一様にデパートやレストランの冷房が非常にきつく、上着持参は必須でした。
エアコンは庶民にとって高価で普及率が低いため、冷房を聞かせることは高いステイタスの証であり、またお客様へのサービスなのだそうです。
日本ではさすがにそうは言いませんが、デパートの冷房の効きすぎ、電車の冷房の効きすぎなどは省エネ時代の今も話題になります。

 冷房機器は、設定温度を1℃変える(夏は高く、冬は低く)ことで、約10%の省エネ効果があります。
オフィスでは、空調の吹き出し口・窓・OA機器との距離、エアコン人が多い少ないなどによって、実際の室温が異なります。エリアに応じて個別に温度設定ができるところもありますが、セントラル方式の場合、空調管理をしているビル管理会社は、社やテナントの申し通りに温度を設定せざるをえません。
ある企業では、エリアごとに細かく室温を計測し、事前に快適温度を設定することで、クレームを未然に抑え、大幅な温度変更を防いでいます。
加えて、総務部がクレームを管理し、一括して管理会社に連絡するルールを作ることで、最低限の温度変更にとどめることができているそうです。

 家庭では、設定温度をむやみに上げない(下げない)方法として、扇風機の活用がおすすめです。夏は、扇風機の風を身体に当てると、エアコンの設定温度を上げても同じくらいの体感が得られます。({風の活用})
冬も、扇風機やサーキュレータ-で部屋の空気を循環させます。暖かい空気は軽いので部屋の上部にたまっているからです。
 温度といえば、洗面所のお湯の温度が適温以上のことがあます。夏は水で、冬も冷たくない程度で十分です。
便座暖房も同様です。
要点ボックス
・冷暖房は、設定温度1℃で10%の省エネ
・クレームをコントロールする
・夏も冬も扇風機の活用で快適に
いろいろな省エネ方策で快適温度を作りだす。

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