冷房運転と除湿運転の組み合わせ

2014年9月9日

冷房運転と除湿運転の組み合わせ
 賢い使い方として最も効果的と思われる方法があります。それは非常に手間がかかりますが、冷房運転と除湿運転を交互に切りかえて使うという方法です。
 冷房運転は除湿運転の3/1程度の電力で運転することができますが、ずっと冷房運転をしていると次第に部屋の湿度が高くなってきます。そこでまず冷房運転をして、ある時期が来た時に、少しの間だけ除湿運転をすると、除湿運転し続ける場合に比べ消費電力を少なくすることができます。
 インバータを使ったエアコンでも冷房のスイッチを入れた瞬間は、たいていの場合室内の温度と設定温度に大きな隔たりがあります。
このようなときにエアコンは部屋をなるべく早く設定温度にしようとするので、たとえ
冷房運転の場合でも、エアコンの圧縮機のモーターは目一杯まわります。圧縮機のモーターが目一杯回ると室内機の熱交換器の温度はどんどん下がり、結果的に除湿も行われます。ただ室内の空気の温度が設定温度に近づくと、だんだんと圧縮機のモーターの回転数が低くなり、室内機の熱交換器の温度も高くなってくるので次第に除湿ができなくなります。こうして冷房のスイッチを入れた時、はじめは勝手に除湿され湿度が低くなっても、次第に除湿されなくなり湿度が上がってきてしまうのです。

 冷房運転と除湿運転を交互に繰り返す場合、「温度」はほぼ一定の値に保たれますが、「湿度」に関しては除湿運転すると低くなり、冷房運転すると徐々に高くなるようになります。このため、あまり温度が高くならないうちに冷房運転から除湿運転に切り替える必要がでてきます。ただ冷房運転から除湿運転に切り替える際には、室内の湿度が相当高くなってきているので、先に説明したように除湿運転に切り替わった直後の除湿の効率は大変良くなります。
 将来は自動的に冷房運転と除湿運転を交互に切り替えることが出来るようなエアコンも商品化されるかもしれません。すでに再熱除湿ができる省エネエアコンを購入して人にとって、部屋の温度を冷房で調節し、蒸した時に少し除湿を使うこの方法こそ、最も効果的なエアコンの使い方と言えるでしょう。

 ただし、この方法が問題がないわけではありません。メーカー側では冷房運転を除湿運転を頻繁に切り替えることを想定していないため、運転状態を切り替えるために使われるエアコン内部のスイッチの使用回数など、メーカー側が想定していた回数よりも増えることは事実で、故障の原因となるかもしれません。また、冷房中の室内機の熱交換器は常に圧力が低く温度もひくいのですが、再熱除湿運転にすることによって、室内機の熱交換器の一部で急激に圧力が高温になります。おそらくメーカー側では圧力が頻繁に変化することも想定していないと思われます。また、現在どうしても防げない耳障りな音の問題も抱えています。室内機にある膨張弁を冷媒が通り始めると「シュルシュル」という音がします。従来のエアコンでは、この音の問題があったために膨張弁を室外機側に取り付けていました。ただ、再熱除湿ができるエアコンの場合には室内機の中に膨張弁が必要です。この音を小さくする工夫もいろいろと行われ、以前よりも音が小さくなってきましたが、まだ消音させるには至りません。

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