冷房と暖房

c9dad837577072a710a6b4b3a08a51ec_s

2015年2月1日

エアコンの普及率はめざましく、その需要はますます増加している。
 家庭においては数室の冷房・暖房ができるマルチ型がふえているし、商店や事務所には必ずエアコンが設置されている。大きなビルでも最近は大型の冷凍機やボイラーを使用せずに、小型のエアコンを使用するケースが増えている。そうなるとエアコンを取り扱う工業者もふえ、またエアコンのサービスをする人々もたくさん必要になってくる。しかし、これらの人たちが手軽に勉強できる本が本屋さんに置いていないのが現状である。
 そこで皆さんに少しでも正しい知識を身に付けていただき、エアコンが良好な状態で使用してもらえるようにとこの本を計画した次第である。
 本書の編集に当たって留意したことは
①多忙なサービスマンの方々のために、なるべく文章を少なくして、絵を主体に理解しやすく配慮した
②初めての人にために、実務作業を段取りよく説明した
③シーケンスなど難しい所も、なるべく読む人の立場にたって紹介したつもりである。読者の方々に少しでもお役に立てば幸いである。

冷房と暖房
エアコンとは
 「エアコン」という言葉は誰でも知っている。エアコンは英語の「エアーコンディショナー」(air-conditiner)を略していった言葉である。昨今のエアコンの普及率は目覚ましい。たいていの家庭にはルームエアコンが付いているし、商店ではエアコンが運転されていて心地よく冷やされている。暑くて、しかもむしむしする夏の日、汗がたらたら出るとき、エアコンがよくきいている涼しい部屋にはいると、ほっとするものである。電源スイッチを入れるだけで冷房や暖房ができるエアコンは、我々人間にとってなくてはならないものになってきた。それでは、エアコンはどうして冷風や温風がでるのだろうか。

冷房用エアコン
 冷房用エアコンのようにケーシングの中に圧縮機、凝縮器、蒸発器、膨張弁(またはキャピラリチューブ)、送風機が組み込まれている。これらは配管で結ばれていて、その中を冷媒が循環して冷風を作っている。

 エアコンの中の冷媒は、圧縮機がガスを圧縮して凝縮器の中へ入れると、送風機から出てくる風で冷やされて凝縮し液体となる。この液を配管を経てキャピラリチューブを通してやると5℃の冷たい液となる。この冷たい液を蒸発器に通して、ここへ風を通すと約15℃の冷風が出てくる。この冷風が部屋を涼しくしてくれる。冷媒は蒸発器でガスとなり再びア圧縮機に吸引される。このようにエアコンの中の冷媒は、「圧縮機」→「凝縮器」→キャピラリチューブ」→「蒸発器」と循環している。

<  一覧へ戻る