冷たさを蓄える

2015年10月15日

 トンネルの中のひんやりとした涼しさを家の中にも作ることができます。

●熱が奪われる涼しさ
 これまで、外から押し寄せてくる「暑さ」を入れない工夫を紹介してきましたが、この先は、積極的に「冷たさ」を取り入れる工夫を紹介します。
その涼しさはクーラーによる涼しさはエアコンクーラーによる涼しさとはまた違うものです。
 夏の暑い日に、トンネルの中に入ってひんやりと感じた経験はありませんか。この涼しさは「冷輻射」によるものです。
 厚い地盤に覆われたトンネルの壁は、外気温よりも低い温度で保たれています。
冷えた物体の近くにいると、身体から熱が奪われ涼しく感じます。これが「冷輻射」のしくみです。

●涼しさを蓄える実験
 トンネルのように冷たい熱を保つためには、物質が蓄える性質を利用します。こうした物質の性質を「熱容量」といいます。
夏、トンネルの中がヒンヤリ涼しいのはなぜ?

私たちの身の回りにある物質の中で一番熱容量が大きいのは水です。石は水の半分、木は一石三分の一の熱容量しかありません。
 熱容量が大きい物質は、「一度温まると温まったまま」「一度冷えると冷えたまま」という性質があります。
 それでは、実際にこの熱容量を活かして冷たい熱を蓄える実験をしてみます。
用意するのは石の器と木の器で、容積がだいたい同じものです。

 実験を始める前にそれぞれの器の温度を測ります。石の器は20度、木の器も20℃。同じ温度です。そこに、0℃の氷水を器にいっぱい注ぎ入れます。
温度を測ってみると石の器は6℃、木の器は2℃になりました。十分冷えたところで水を捨てて、33℃のぬるま湯を入れてみます。
しばらく置いて計ってみると、石の器は18℃、木の器は25℃です。

 このように、石は冷えにくく、一度冷えたらなかなか温まりにくい性質があります。kの性質を活かして「冷輻射」をエアコン実現する方法を次

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