冬の結露の問題
2014年8月19日
冬の結露の問題
建物と湿度との関係についてはとうに「結露」の問題を中心に検討されてきました。結露とは、空気が冷やされるとその中の水分が水蒸気の形で空気中にいることができなくなり、水(露)となって空気中から出てきてしまうことです。なお、建築で結露の問題を取り上げる際には「湿度」という言葉よりも「湿気」という言葉を主に使っていました。
この結露は冬に多く発生するため、冬の重大な問題とされていました。「冬には空気中の水分の量が少ないのに何で結露が問題になるのか。」不思議に思うかもしれません。確かに外の空気中の水蒸気の量が少ないのですが、部屋の中の水蒸気の量は多くなっているのが普通です。たとえば外の温度が0℃で湿度が70%の場合、この空気が温められて20℃になると、湿度が20%以下になってしまいます。冬に湿度が20%以下になると、インフルエンザにかかりやすくなったり、乾燥肌になりやすくなります。住宅よりも大きな建物を対象とした「ビル管法」と呼ばれる法律がありますが、この法律では室内の湿度は最低40%は必要だとしています。
冬になると室内の湿度を保つために加湿器を使ったり、ストーブの上に水の入ったやかんをのせたりして、部屋の空気が乾燥するのを防いでいることと思います。たとえば室温20℃、湿度40%に維持できたとします。実はこの空気、6℃以下に冷やされると水蒸気としていられない水分が出てきて結露してしまいます。暖房のある部屋では温度が高く結露しづらいのですが、空気はドアのすき間等を通して家全体の部屋につながっています。暖房している部屋は暖かくても暖房していない部屋では温度が低いままのこともあります。このような場合に、暖房していない部屋の寒い北側の壁や押し入れで結露し、壁が濡れているのを目撃されたことがあるかもしれません。また暖かい部屋でも窓ガラスや窓際で結露しているのに気づかれたこともあるでしょう。外の空気が冷たいと窓ガラスや窓際の温度も低くなってしまうので、窓で結露した水が窓枠や床にたまることもあります。壁等で結露し続けるとその部屋からカビが発生したり、壁が腐ったりすることがあるので注意が必要です。











