再熱除湿運転で電気をたくさん使う理由
2014年9月3日
再熱除湿運転で電気をたくさん使う理由
ルームエアコンでは、外に捨てる熱までも利用して省エネに気を配りながら再熱除湿をしているのも関わらず、なぜ再熱除湿が冷房運転に比べて3倍も電気を使う場合があるのか疑問に思われることでしょう。その最大の理由として、除湿するためには空気をできるだけ冷やさなければならないことがあげられます。
エアコンを省エネするために、室内機と室外機それぞれの熱交換器の温度差を少なくし、熱を持ち上げるのに必要な電力を少なくしていることは第1章で説明しました。そのため、室内機の熱交換器の温度が以前は5℃位だったのが、省エネエアコンでは15℃とか20℃というように高くなる場合が多くなることも説明しました。
ところが、除湿では必ず空気を冷やさなければなりません。除湿するためには、室内機の熱交換器の温度をなるべく低くする必要が出てきます。したがって、除湿しようとすると室内機と室外機の熱交換器の温度差を大きくしなければなりません。すると熱を持ち上げるために必要な電力も大きくなってしまいます。
これが冷房運転に比べて除湿運転の電力が大きくなる最大の原因です。
再熱除湿運転とドライ運転との消費電力の差
再熱除湿運転が採用される以前も、ドライ運転で除湿するためには室内機の熱交換器の温度を低くしていました。しかし、なぜ再熱除湿運転になってきたのでしょうか。それにはいくつかの理由があります。
理由①冷房運転の効率の向上
一つ目の理由として、最近のエアコンの冷房運転の効率が良くなったため、除湿運転で必要な電力との差が目立つようになったことがあげられます。再熱除湿ができるインバータエアコンで冷房運転を行うと、インバータの働きによって熱を部屋から外に排出する際の温度差を小さくすることができ、非常に効率がよくなりました。一方保湿運転では、この温度差を大きくしたままでなければ除湿できないために、冷房運転のような省エネができません。そのため除湿運転と冷房運転で必要な電気の量が大きく違うようになりました。
ドライ運転が行われていた従来のエアコンの場合は、もともとの冷房運転からして効率が悪かったため、ドライ運転との消費電力の差がそれほどありませんでした。そのためドライ運転との消費電力の差がそれほどありませんでした。そのためドライ運転の時には目立たなかったのですが、再熱除湿ができるエアコンでは除湿運転と冷房運転の消費電力の差が非常に目立つようになりました。
理由②風量の違い
さらにもう一つの原因としてエアコンから吹き出される風の量の違いがあげられます。
ドライ運転の場合、部屋の温度をなるべく下げないようにチョロチョロと冷たい空気が吹き出されていることを説明しました。一方、再熱除湿運転の場合には、冷房と同じくらいの風量が吹き出すエアコンを作っているメーカーもあるくらいです。除湿のためには中途半端に空気を冷やしてもダメで、空気の温度をできるだけ低くしなければなりません。空気の量が少なければ簡単に空気を低い温度まで冷やすことができますが、空気の量が多く、次から次へと空気を冷やす必要がある場合には大変な量の電力が必要となります。










