再熱除湿について

2014年9月1日

再熱除湿について
 再熱除湿という言葉は多くのエアコンメーカーが使っていますが、建築家の中ではこの方式を除湿再熱と呼び場合もあります。もともとこの再熱除湿は、空気を一度冷やして除湿した後、その空気を暖めて(再熱)部屋に吹き出す方法でした。空気を冷やし除湿をしてから空気を暖めるため、順番からすると除湿再熱ということになります。ところが、エアコンメーカーではいろいろな除湿方法を○○除湿と称することが多いため、再熱除湿と呼んでいるようです。
 その他の除湿方法としてデシカント除湿と呼ばれる除湿方法などもあります。

ビルや事務所における再熱除湿
 再熱除湿はビルや事務所など、住宅に比べて広い場所の温度や湿度を整えるために以前から使われていました。このような大きな建物の温度や湿度を調節する場合には、ルームエアコンよりもずっと大きなエアコン(空調機:エアハンドリングユニットと呼ぶ場合もある)で空気の温度や湿度を調節し、その空気をダクトと呼ばれる管を通して各部屋に送るのが普通でした。空調機はとても大きいため、空調機室あるいは機械室と呼ばれ空調機を収める専用の部屋を用意しなければならず、空気の通路には再熱除湿に必要な空気を冷やすものと温めるものの2つの熱交換器が置かれていました。そして、空気を冷やすための熱交換器には冷凍機から送られてくる冷水や不凍液と呼ばれる液が流れ、暖めるための熱交換器にはボイラからの温水や水蒸気が流れるようになっていました。

 冷凍機を使って冷やした空気をわざわざボイラ等の燃料を使って暖めるのは大変エネルギーの無駄になるのですが、湿度が適当に調節でき、健康を考慮した快適な生活を送るためにこのような方法を取らざるをえませんでした。

エアコンで室外に捨てられる熱の利用
 皆さんは冷房のためにエアコンが動いているとき、外に置かれている室外機から暑い空気が吹き出されているのをご存知かと思います。この熱は部屋を冷やすために部屋から外に捨てられたもので、歩道や通路に面した室外機から吹き出される熱い空気は避けようがなく、とくに暑い夏にこの空気にあたるのは気持ちがよいものではありません。そのため、近頃は歩道を通る人になるべく迷惑をかけないように、室外機に風向版と呼ばれる板をつけて風向きを変えている室外機も見受けられるようになりました。

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