住戸中央方式暖房(給湯付)+個別冷房

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2014年10月21日

住戸中央方式暖房(給湯付)+個別冷房

住宅に広く採用されている住戸中央方式暖房(給湯付き)+個別冷房の標準システム図を示す。熱源機器は暖房、給湯を兼用し、集合住宅などのメータボックスに収容される小型機が普及している。温水配管方式は、効率的な暖房が行えるヘッダ方式とし、同図に示すように給湯のみでなく風呂の追い焚き・浴室の換気乾燥機能などと一体となったシステムを採用する事例も多い。住宅内の温水配管は小口径の銅管のほか、施工性と更新性に優れた各種の軟質樹脂管が採用されている。軟質樹脂管は、施工の容易さ、収まりの良さ、省エネルギー性などで優れた材質として一般化されつつあり、重複配管を一対にした保温感が使用されている。また、端末器からの熱源機器の制御が可能なように、信号線が組み込まれたものもある。さらに端末器の着脱が自由に行えるコンセント形式(温水コンセント)の継手も採用されている。
 ヒートポンプ方式による同様なシステムを示している。深夜電力を中心として電気熱源を用い、熱の搬送は冷媒により行う。冷房器能以外に、貯湯槽や熱交換器の組み合わせにより、浴槽の追い焚き・保温や浴室の乾燥も可能となる。

住戸中央方式ダクト空調
 ダクト方式による空調設備の一例を示す。暖房は温水(住棟中央方式)で、冷房は室外機と室内機を冷媒で結び、全熱交換器を介した換気と併せて行うダクト空調方式である。または、多機能ヒートポンプによるダクト空調方式の例である。ダクト方式は、ダクト収納スペースの確保や個別制御の難しさから敬遠されてきたが、気密住宅に対応した居住性能の要求品質向上に伴い、空気搬送を主体とした機器・システムの開発が進んでいる。独立住宅の場合は、比較的搬送スペースが確保しやすいこともあって、採用例が増えると考えられる。この事例は、換気の重要性と室内環境の快適性向上を目指した複合システムであり、今後より進んだ方式の提案が望まれる。

個別方式
個別方式は、放熱部と熱源機器が一体、もしくは一対として設置され、暖房・冷房専用機と暖冷房兼用機がある。個別方式の代表的なものが、ルームエアコンである。ルームエアコンには6章で分類しているようにさまざまなタイプがあり、電気によって運転される場合が多いが外気温が低い地域においても、安定した暖房機能が発揮できる冷媒加熱式を取り入れたものもある。また、冷媒制御を行い、1台の室外機で複数の室内機を運転できるマルチ型もある。

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