住宅における湿度の問題とは
2014年8月22日
住宅における湿度の問題とは
壁紙や石こうボードの温度と水分について考えます。これらの温度は暑い外の空気の温度より冷房した室内の空気の温度に近いのですが、通気層か水分の多い外の空気がどんどん入ってくるため、水分が多くなっています。水分が多いのに温度が低くなると、壁紙の裏側や石こうボードなどで簡単に結露してしまいます。そして、壁紙等で見えなくなった壁や柱が、気付かないうちに腐ってしまうこともあります。これは安全のためにも大変重要な問題です。
このように、家庭にエアコンが普及するにつれて、今まで冬の問題だった結露が夏にも起きるようになってきました。そこで最近では、壁紙や石こうボードまで水蒸気を通さないように防湿膜を用いたり、熱だけではなく水分も通さない断熱材を使うことによって、冷房しても壁の中で結露が起こらないように工夫する場合も多くなってきました。また、たとえ壁の中で結露が起こっても、乾燥した空気を壁の中に流し続けて壁の中を乾かす等、いろいろなしくみが施されるようになってきました。
高気密高断熱住宅とは
最近は壁や窓ガラスを通して外から熱が入ってきたり、外に熱が出ていかないように断熱化した住宅や、外からのすき間風等を防止するために、空気全体を気密化した住宅が建てられるようになってきました。このように気密化、断熱化された住まいを高気密断熱熱住宅と呼ぶ場合があります。一口に高気密断熱住宅といっても気密や断熱の程度には違いがみられます。気密化や断熱化は省エネルギーの観点から進められてきた側面もあり、たとえば、1992年の「新省エネ基準」や1999年の「次世代省エネ基準」と呼ばれる基準によって建物の省エネルギー性能の強化が図られるとともに、その都度、住宅の断熱性能や気密性能が向上してきました。現在、高気密高断熱住宅と呼ばれるものは、この次世代省エネ基準に適合する住宅を呼ぶ場合が多いようです。
これらの住宅では「床暖房しなくとも床の温度が低くならない。」「部屋ごとでの温度差がつきにくい。」等の効果もあり、いったんこのような住宅に住むと、他の住宅には住みたくなる方が多くいると聞きます。外から熱が入ったり出たりしないので、冷房や暖房のエネルギーが少なくて済むといわれており、次世代省エネ基準ではそれ以前の基準の住宅に比べて冷房費を20%減らすことを目標として基準値が定められています。
暖房費や冷房費を安くできる可能性があるうえに住み心地が良いのであれば、良いことだらけに思われますが問題もあるようです。
その一つに挙げられるのが湿度の問題です。これは最近の省エネエアコンにも関係していますが、高気密高断熱住宅の数少ない苦情の中でも大きな問題となっています。











