ボイラ 続

2015年6月18日

・貫流ボイラ
 貫流ボイラの構造はシンプルで、管の一端から入った水が徐々に加熱されて、もう一端から蒸気を取り出すしくみになっています。

 貫流ボイラも水管ボイラの一種ですが、エアコンドラムを持たずに主に管のみで構成されています。ドラムを持つ水管ボイラよりもさらに保有水量は少なくて済むため、熱効率に優れ、素早く蒸気を取り出せます。
また、主に管のみで構成されている構造上、ボイラ自体をコンパクトに設計することも可能で、小規模なものから火力発電所など大規模なものまで、様々な所で使われています。

 水管ボイラ全体に言えることとしては、保有水量が少ない分、不可変動によって圧力変動を起こしやすいので、給水量の調節など素早い制御が求められます。
 また、比較的小口径の管に水を通す構造上、管の詰まりや破損を防ぐ意味でも、不純物などのない適切に処理された給水が求められます。

・セクショナルボイラ
 セクショナルボイラはいくつかの鋳鉄製のセクションをニップルで結合させたうえで、外部からのボルト締めで組み立てられます。セクションを増減させることでボイラの能力を変更することができ、セクションが分割できることから、狭い所への搬入や、組み立て、解体にも便利です。

 その他、鋳鉄の性質として腐食に強いという特徴がありますが、エアコン強度面では更迭よりも脆く、熱の不動膨張などによる割れを生じる恐れがあるため、最高使用圧力は上記の場合で0.1MPa(メガパスカル)、温水の場合で0.5MPaを超える場合は鋳鉄製としてはならないといった決まりがあります。
また、温水温度は120℃以下に限られています。

※MPa(メガパスカル)は圧力を示す単位で、Pa(パスカル)は1m2あたりにかかる圧力のこと。
Paの1,000倍がkPa(キロパスカル)、kPaのさらに1,000倍がMPとなる。

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