トップランナー基準が省エネ性の
2016年9月14日
トップランナー基準が省エネ性の
14年間使った冷蔵庫を買い換えたら、消費電力量が一日平均約30%も減ってしまっていました。冷蔵庫に限らず、エネルギー利用機器の省エネ性能は非常に向上しています。
その背景にあるのが「トップランナー基準」です。
「エネルギーの使用の合理化に関する法律」では、機械器具の製造者、輸入の措置を定めています。
指定された機器について、目標年度までに容量や機能などにより分類した区分ごとに達成すべき省エネルギー基準(エネルギー消費効率など)が決められています。
この省エネ基準は、基準値を定めるときに市場にある機器の中で最も省エネ性能が高いものに、今後の技術開発の見通しなど勘案した値が採用されます。
トップを走る機器が基準になっていることから「トップランナー基準」と呼ばれます。
目標年度を過ぎると基準は適宜見直されるため、製造事業者は、継続的に省エネ性能の向上に取り組む必要があります。
目標年度までに基準を達成できない場合は、勧告、公表、命令、罰則(罰金)の措置が段階的に取られることも規定されています。
創造事業者の努力の背景には、消費者の環境意識の高まりもあります。
いまや「省エネ性能」は、機器の購入時に重視するポイントとして上位になっていて、製品の売れ行きに影響するのです。
トップランナー基準の対象には、エアコン、冷蔵庫、テレビなど家庭で使う機器だけではなく、変圧器、自動販売機、貨物自動車なども入っています。
対象機器は、普及率が高いこと、エネルギー消費量が多いことなども元に決められます。