ガスや灯油で動くエアコンはどのようなものですか
2014年9月22日
ガスや灯油で動くエアコンはどのようなものですか(続)
事務所などの大きな場所を冷房する場合には「吸収式冷凍機」と呼ばれるものが使われる場合がありますが、家庭で使われているものはおもに「ガスヒートポンプ」とか「石油ヒートポンプ」とか呼ばれているのもで、これらは圧縮機をうごかすためにエンジンを使っています。したがって、電気で動くエアコンがモーターを回し圧縮機を動かす代わりに、燃料で動くエアコンではエンジンを使うという点が決定的に違っています。それ以外の冷房するしくみは電気で動くエアコンとほとんど変わりません。
エアコンに必要な電気を貯めておくことは難しいのですが、ガスや灯油などの燃料は貯めておくことができます。電気は必要な量に合わせて発電しなければなりませんが、燃料の場合、貯めてあった燃料を必要な時に使うことができます。この点、電気を使うエアコンに比べ燃料を使うエアコンは優れています。
ただ問題もいくつかあります。まず第一に効率が低いということです。燃料を燃やして冷房する場合と、電気を使って冷房する場合を比べると、どうしても燃料を燃やす方が低い効率になってしまいます。電気のエアコンに比べ燃料のエアコンは効率があまり良くありません。ただし、ここで一つ考えないといけないことがあります。実は電気の場合には、火力発電所で燃料を燃やして電気を得る際に、燃料の持っているエネルギーのうち4割程度下電気に変えることができません。もともとの燃料を使う量で考えると、電気で動くエアコンと燃料で動くエアコンの効率の差は小さくなります。
むしろ次の点が重要と考えています。それは特に夏、ヒートアイランド現象への影響が、電気で動くエアコンに比べて、燃料を燃やすエアコンの方が大きいと思われることです。ヒートアイランド現象が起きると、都市部やその周辺で異常気象となり、災害が発生する場合があります。また気温が高くなるので、室外機の熱の温度も高くしなければならず、このためエアコンの効率も低くなります。さらに夜中になっても気温が下がらないので夜通しエアコンで冷房しなければとても眠れない状況になりがちです。これではたくさんのエネルギーを使ってしまいます。
電気の場合、発電所で燃料から電気が作られます。実はこの際、無駄な熱を発電所に置き去りにし、都市部にはエアコンを動かす際に効率が良くなる電気だけを送っています。したがって電気で動くエアコンを使った場合には、冷房で出てくる熱は、おもにもともとの部屋の熱と、この熱を外に追い出すときのヒートポンプの動力になります。一方、燃料を燃やすヒートポンプの場合には、もともと燃料を燃やす際の熱が発生し加わります。実はこの熱が馬鹿になりません。燃料を燃やすヒートポンプにはいくつかの優れた特徴もありますが、ヒートアイランド現象を考えると都市部で普及するのは考え物と思ってしまいます。











