エアコンと家庭用除湿器と比べた場合

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2014年9月5日

エアコンと家庭用除湿器と比べた場合
 エアコンで、冷房運転や暖房運転をする場合には、同じ部屋を冷やしたり暖めたりするのに必要な電気の量が少ないほど効率がよく優れたエアコンということになります。優れたエアコンをつくるために、インバータを使ったり、熱交換器の面積を増やしたり、メーカーはいろいろな取り組みを行ってきました。この中で地味な取り組みですが、熱交換器から空気に熱が伝わる際に障害が少なく、すんなり使わるように工夫することで効率を良くしてきました。このように、熱交換器と空気の間の熱も伝わり方を良くする他にも、効率を良くするため、いくつもの取り組みが行われてきました。たとえば、リラクタンスモータ―と呼ばれる効率の良いモーターを採用して、圧縮機に与えられる電気エネルギーを無駄なく利用できるようにした事などがあげられます。これらの成果は、いずれも冷房運転や暖房運転のときだけでなく、再熱除湿運転においても効率の良化という形で現れています。
 エアコンで使われる電力は、家庭で使われる電力の中でも大きな割合となっているため、エアコンの消費電力について、人々や社会の関心も高くなってきました。さらに最近では、省エネ法でトップランナー方式が採用され、法律上でも省エネ対策が迫られているため、エアコンの販売価格に見合った対策に限られるものの、できる限りの省エネ対策が取られています。家庭用の除湿機でも省エネに除湿する方法が検討されているとはおもいますが、エアコンのようにトップランナー方式の対象となって、法律上における省エネが求められているわけではありません。したがって、空気を冷やして除湿する方法で一般に家庭用として売られている除湿機と比べると、エアコンの再熱除湿運転は効率が良くなっているというわけです。
 それでは、空気を冷やして除湿する方法以外で除湿を行う除湿機と比べた場合でも、エアコンの再熱除湿運転は省エネになるのでしょうか。

デシカント除湿とは
 多くの人が手にする煎餅やスナック菓子の袋の中に「乾燥剤・食べられません」と書かれた小さな透明もしくは白い袋が入っているのを見掛けたことがあるでしょう。これら乾燥材の袋の中には青やピンク、あるいは透明の小さな粒が入っている場合があります。この粒はシリカゲルと呼ばれるもので、それぞれの粒の中に非常に細かい穴が開いており、周りの空気がある程度乾燥していても、その空気からさらに水分を吸い取って、シリカゲルの粒にある穴の中に蓄える性質があります。普通シリカゲルは水を吸う前には青色をしていますが、水を吸うと次第に色が薄くなりピンクや透明になります。シリカゲルの便利なところは、一度水分を吸っても暖めると擦った水分を外に吐き出すため、繰り返して使えることです。普通は100℃以上にして吸った水分を吐き出させますが、80℃位でも吐き出させることができるものもあります。シリカゲルのようなものを使うと空気を冷やすことなく除湿することができます。
 このような除湿方法をデシカント除湿と呼ぶことがあります。

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