二重ダクト方式
2015年5月14日
二重ダクト方式
単一ダクト方式では1本の給気ダクトを分岐させて各階に調和された空気を送りますが、二重ダクト方式はデュアルダクト方式とも言われ、空調機で冷風と温風を別々に作り、2本のダクトで各室、各ゾーンごとなどに送ります。送られてきた冷風と温風は混合ボックスで適温に混合されてから各室へ送られます。
二重ダクト方式は各室の温度制御に対応できる高度な空調方式ということでアメリカから輸入された空調方式ですが、現実的には冷温風を混合させるエネルギー損失が大きく、省エネ面では不利といえます。また、2本のダクトが必要となる性質上、ダクトスペースが大きくなり、イニシャルコストも高くなります。以上のことからオフィス空調などの主流とはいえませんが、クリーンルームなどの特殊空調に採用される場合もあります。
なお、二重ダクト方式に似た考え方の空調方式にマルチゾーンユニット方式があります。建物内を空調負荷などからゾーン分けして、空気調和の出口で冷風と温風を混合させて各ゾーンごとに1本のダクトで空気を送ります。
長所としては二重ダクト方式とほぼ同様で、短所は区分けするゾーンの数が多くなるとそれに応じてダクトの本数も増えることです。
二重ダクト方式は各室の温度制御に対応できる高度な空調方式ということでアメリカから輸入された空調方式ですが、現実的には冷温風を混合させるエネルギー損失が大きく、省エネ面では不利といえます。また、2本のダクトが必要となる性質上、ダクトスペースが大きくなり、イニシャルコストも高くなります。以上のことからオフィス空調などの主流とはいえませんが、クリーンルームなどの特殊空調に採用される場合もあります。
なお、二重ダクト方式に似た考え方の空調方式にマルチゾーンユニット方式があります。建物内を空調負荷などからゾーン分けして、空気調和の出口で冷風と温風を混合させて各ゾーンごとに1本のダクトで空気を送ります。
長所としては二重ダクト方式とほぼ同様で、短所は区分けするゾーンの数が多くなるとそれに応じてダクトの本数も増えることです。
ファンコイルユニット方式
ファンコイルユニット方式
(ダクト併用ファンコイルユニット方式)
ファンコイルユニット方式は室内の空気を循環させて空頭を行うので、室内に新鮮な空気が不足してしまいます。そこで一般的には換気用に外気用口調気を設置し、ダクトで各室に屋外からの新鮮空気を送ります。このような空調方式をダクト併用ファンコイルユニット方式といいます。
(ダクト併用ファンコイルユニット方式)
Point
- ・ダクト併用ファンコイルユニット方式の構造を把握しましょう。
- ・ファンコイルユニット方式はユニットごとの個別空調が可能で、ペリメータゾーンの空調に適しています。
ファンコイルユニット方式は室内の空気を循環させて空頭を行うので、室内に新鮮な空気が不足してしまいます。そこで一般的には換気用に外気用口調気を設置し、ダクトで各室に屋外からの新鮮空気を送ります。このような空調方式をダクト併用ファンコイルユニット方式といいます。