ルームエアコン開発の歴史

2016年7月8日

今現在のような冷凍空調によるエアコンが誕生したのは、1930年の事です。フロンガスによる冷媒の開発がされました。
科学者のトーマス・ミッジェリー(アメリカ)が、フッ素と塩素の化合物フロンガスの開発をしました。 このフロンガスを使った冷媒は、無味で臭いもなく、燃えないため理想的な冷媒とされ、すぐにエアコンとして商品化されて行きました。   

1950年代に、日本国産のルームクーラーが登場しました。
日本では、1950年代から国産のルームクーラーが販売され始めました。
しかしこの頃のクーラーは、室内機と室外機が一体型のウィンドファン型がほとんどで、値段がすごく高い上に機械がかなり大型だったため、店舗、お店や会社事務所などでの使用がほとんどだったようです。
そのあと、1960年頃には、室内機と室外機が分離されたセパレート型(壁掛け型)や、ヒートポンプ式の暖房の機能を追加した機種が登場していきました。
ルームエアコンと呼ばれるようになった1960年代中頃には、一般の家庭にも普及していきました。 除湿機能が付いたエアコンが発売されたのも、この頃です。

オゾン層の破壊と新しい冷媒の開発
1974年にオゾン層の破壊という現象が注目され、フロンの生産規制が急激に加速していきました。現在の冷凍空調に使用されている冷媒はCFCに水素分子を加えたHCFCで、これが現在は最も多く使用されています。しかし、HCFCもCFC同様塩素イオンを含んでいるので、オゾン層の破壊率は20分の1程に下げられたものの破壊を食い止めたとはいえない状態が現状のようです。