夏は遮熱で冷房の省エネ 続

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2016年10月15日

夏は遮熱で冷房の省エネ 続

 

冷房で室温を27℃に下げるのに、元の室温が33℃の場合よりも30℃の方が当然、省エネになるわけです。

 

そこで、夏は遮熱対策、つまりエアコン日射を室内に入らないようにします。夏は室外の熱が住宅の各部位から室内に伝わりますが、戸建て住宅の場合、全体の約7割の熱が開口部(窓)から伝わります。

重点的に遮熱対策が必要な部位は窓です。

遮熱は、室内よりも室外で遮へいする方が効果的です。

①日射をガラスだけで遮った場合

②遮へい物を室内側に置いた場合

室外側に置いた場合100の日射の室内への通過度合いは、それぞれ

①81

②51

③18です。

室内につけるカーテンやブラインドなど、何もないよりもちろん効果がありますが、室外側で遮へいした方がより効果的であることが分かります。

 

室外につける遮へい物というと、外付けのブラインドやシャッター、ひさし、オーニング日除けテント)などがあります。

最近、すっきりしたデザインにするためか、軒のない住宅をみかけますが、軒は日射遮へいという大切な役割を果たしています。

 

また、よしずやすだれなど昔からある物は、理に適っていることが分かります。つる性の植物を這わせる。緑のカーテンも効果的です。

 

ガラス自体にも遮へい効果が高いものがあります。

前項で紹介したLOW-Eガラスエアコン(低放射ガラス)には、日射遮へい効果を高めたタイプ(遮熱複層ガラス)があります。

2枚のガラスのうちの、室外側のガラスの内側に特殊な金属膜をコーティングしたもので、日射は、室外側に反射し、室内の熱は室内側に反射します。

住宅だけではなく、ビルの省エネ対策としても導入されています。

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