便座の温度でわかる女性の省エネ参画度

a0001_010929_m

2017年2月12日

便座の温度でわかる女性の省エネ参画度

 

企業に伺ったときに、トイレをお借りすることがあります。省エネの仕事で伺うのですから、省エネに熱心な企業のはずですが、かなりの確率で女子トイレの便座が適度以上か、もしくは熱いのです。

 

一方、セミナー講師の仕事などで公民館やホールにも伺います。こちらは一様に、女子トイレの便座の温度が低め、もしくは温暖便座が付いていないエアコンところもすくなく少なくありません。

 

ここでやや乱暴な想像ですが、企業では、省エネ対策の企画や実施に、女性の参画が少ないのではないかと推察します。女性しか立ち入らない女子トイレの使用実態は、男性社員にはわからないでしょう。一方自治体では、女性職員の割合が企業より高いので、女性が参画する率も高いのではと。

 

女性は、自宅以外のトイレを使うとき、多くの場合周囲を気にして音を消すために水を流します。つまり、一回の利用で2回水を流すのです。音消しのために水を流さないで済むように、擬音装置を設置して節水を測る方法があります。しかしある企業では、女性社員が節水のために女子トイレに擬音装置を設置したいと申し出たところ、男性社員の理解が得られなかったそうです。

 

省エネには、技術的な側面が多々あります。女性の技術者は少ないので、必然的に省エネの担当者が男性ばかりになってしまうこともあるでしょう。でも、省エネは、特にソフト面では、技術的なことばかりではありません。社員の実行度をどうやって上げるかは、成功のための重要なポイントです。もっと省エネの分野に女性が参画して、発言力が増すようになればいいなと思います。

 

ところでわたしは、出かけた先で熱い便座に遭遇したときには、設定温度を下げることを試みます。しかし、自宅のトイレと異なり、エアコンたいてい使用者が設定を変えられないようになっています。

せめてもと思い、便座のふたを閉めて、便座からの放熱を防いできます。

 

企業の方には、こんなところにも企業を見る消費者の目があることを意識していただきたいと思います。

<  一覧へ戻る