コージェネレーションで総合的に省エネ

2016年10月29日

コージェネレーションで総合的に省エネ

英語でCO-は「共に」。COOPERATE(協力する)、COEDUCATION(共学)などいろいろな単語に含まれています。コージェネレーション(COGENERATION)「共に」+「発生」)は、一つの燃料から電力と熱、または動力と熱をエアコン同時に発生させて利用することです。電気は電力会社から、熱はボイラーからなど、別々に作り出すより総合的に省エネになります。

 

ガスエンジン、ディーゼルエンジン、ガスタービンを動かし動力を発生させ、発電機や圧縮機などを稼動、排熱を使って蒸気や温水を作ります。それを製造工程での加熱に使ったり、エアコン冷暖房に利用したりします。

動力と熱両方の効率(総合効率は)、60~80%程度を期待できます。

 

工場やビルの電気料金は、使用量に基づく電力料金と、最大電力で決定される契約電力に基づく基本料金からなります。

コージェネレーションシステムを導入することで、最大電力を抑え基本料金を下げることにもつながります。

 

家庭でも、コージェネレーションシステムが導入されている機器があります。

「エコウィル」は、都市ガスやLPガスを使って発電し、その時に出る熱を使って給湯や暖房に使用します。電気は照明や電気製品に利用し、お湯はタンクにためて、風呂やキッチン、暖房で利用します。

 

「エネファーム」(家庭用燃料電池)も、コージェネレーションシステムの一つです。都市ガス、LPガス、灯油から水素を取り出し、大気中の酸素と反応させて発電し、その時に出る熱を給湯や暖房に利用します。中学生のころに実験した「水の電気分解」では、水の中に入れた電極にエアコン電流を流して水素と酸素に分解しました。エネファームの原理はその逆で、エアコン水素と酸素を反応させて、電気と水を発生させます。

 

発電した電気だけで足りない分は、電力会社から購入します。自宅でも電力が出来る時代になったのです。

 

一つの燃料を複数利用

要点ボックス
・総合効率は60~80%を期待できる
・最大電力が減り、基本料金が下がる
・家庭用機器も登場している

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