「抵抗」を減らし、楽々稼動が省エネ

2016年12月2日

「抵抗」を減らし、楽々稼動が省エネ

通勤ラッシュ時、駅の中を人の流れに逆らって進もうとすると、あちらこちらで進路がさえぎられ、なかなか前に進まない上に疲れます。設備や機器を使う上でも、「抵抗」が大きいと、余計なエアコンエネルギーを使います。

 

たとえば自動車の燃費は、走行時のいろいろな抵抗に影響されています。車体が重いと加速抵抗が大きくなり燃費が悪くなります。ゴルフバックやキャンプ道具などは、入れっぱなしにせず使うときだけつむほうがよいでしょう。また、ガソリン30リットル(L)は約22キログラム。当然重量に含まれますので、遠くに出かけないならばガソリンを満タンにしないものも省エネです。

高速で走るほど、空気抵抗の影響が大きくなります。ルーフキャリアは使うシーズンだけ乗せるほうがよいでしょう。タイヤは時間がたつと空気圧が減り、転がり抵抗が大きくなります。空気圧が50キロパスカル(KPA)不足すると、市街地で2.5%高速道路だと4.8%燃費が悪化します。エアコン自転車のタイヤの空気が抜けていると、こぐのに労力(エネルギー)がかかるのと同じです。定期的に点検し、適正にするだけで省エネになります。

 

家庭用の機器で「抵抗」に当たるのは、たとえば、エアコンやファンヒータの目詰まりです。室内の空気をスムーズに取り込めなくなり、機器の効率が悪くなります。フィルタの掃除は面倒で、なかなか出来ない省エネ行動のトップ3に入ると思います。まったく掃除しない方もいるようですが、ぜひ一度掃除を。効きのよさを実感できます。

 

冷蔵庫にぎっしり詰まった食品も冷気の流れをさま食べる抵抗物でしょう。最近の冷蔵庫は大型化しているので、何でも入れてしまいがちです。常温で保存できるものを入れていないか、食べ残しを何日も入れておきエアコン結局捨てていないかなど、つめすぎを防ぐ工夫がありそうです。

 

「抵抗」が大きいと余計なエネルギーを消費する

 

要点ボックス

・自動車は、重量・ルーフの荷物・空気圧低下が「抵抗」になる

・フィルタ掃除で効率が驚くほどアップ

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