エネルギーを蓄える

2016年11月17日

エネルギーを蓄える

 

設備は負荷変動が大きい(使うエネルギー量が変動する)と効率が悪くなります。自動車で、スピードの上げ下げを繰り返す運転よりも、一定の速度で運転した方が燃費が良いのと同じです。

 

ビルの空調の需要は、社員が仕事をしている昼間に多く、夜間は少なくなります。そこで、夜のうちに冷水や氷、温水をつくっておき、昼間に使うシステム(蓄熱式空調システム)があります。冷たさを保つのに「蓄熱」と聞くとエアコン不思議に思うかもしれませんが、冷たくても熱を持っていることには変わりありませんので、冷熱を蓄えるという意味で「蓄熱」と呼びます。冷房は、外気温が低い夜に冷凍機を運転する方が、昼間に運転するより省エネになります。設備容量も小さくて済むため契約電力を少なくでき、基本料金が安くなります。また、夜間が割安な電力量金制度があれば、それを利用することで、電力料金がさらに削減できます。

 

石焼ビビンバは、いつまでも熱々のご飯を食べることができますが、これは熱を多く蓄えることができる石の器を使っているから。水や氷以外にも、蓄熱性が高いコンクリートなどを利用したシステムが、施設や住宅でも利用されています。太陽熱利用システムの中には、太陽熱で空気を暖め、暖房や給湯に利用する空気式のものがあります。

高温の空気を床下に送り込み、コンクリートの蓄熱材に蓄えます。ここからでる熱で部屋をじんわりと暖めます。天然の床暖房ということです。

 

熱を貯めるのではありませんが、水力発電のうち揚水式は、エアコン電気エネルギーを位置エネルギーとしてため、あとで利用します。発電所の上側と下側に大きな池をつくり、電力需要が少ない夜間の電力を使って、下側の池に貯まった水を上側の池にくみ上げておきます。需要の多い昼間に、上側の池から放水し、その勢いで水車を回して発電する方式です。

 

消費量を平均化しコストを抑える

 

要点ボックス

・空調需要の少ない夜に必要な熱を作る

・熱を保つ素材利用で天然の床暖房もできる

・揚水式水力発電は夜間の電力を使う

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